トーキョー・アーティスト・アクセラレーター・プログラム

産業界には若手起業家に向けたアクセラレーター・プログラムがあります。
これはアクセラレーターと呼ばれる支援者がさまざまなリソースやサポートを提供し、アイデアや新規事業の検証・精査を二人三脚で行う成長支援プログラムです。
現代アートに注目が集まる中、都の支援策として、アート市場での活躍を希望する若手アーティストに向けた伴走型の成長支援プログラムがありませんでした。アーティストとして活躍するには、有意義な作品を制作するだけでなく、アーティスト自身の美術史における位置づけや作品コンセプトを明瞭に伝える力も重要になります。
TAAPは、アーティストによるプレゼンテーションに焦点をあて、語る力の向上とコンセプト強化の両面からサポートする全く新しい支援の形です。
東京から世界へ。国際的アート市場へ羽ばたく才能を全力で応援していきます。

Tokyo Artist Accelerator Program
(TAAP:タープ)とは

TAAPは、アート市場での活躍を希望する美術・映像分野の若手アーティストを支援するプログラムです。
アーティスト自身によって作品を語るプレゼンテーションに焦点をあて、作品を語る力の向上とコンセプト強化の両面からサポートします。
選考を経た支援アーティストへ、自由度の高い制作支援金を支給するとともに、現代アートの多様なスペシャリストと8ヶ月にわたる継続的なメンタリングを実施し、国内外の現代アート関係者へ向けてスピーチする機会を創出することで、東京を起点とする若手アーティストの国際的な飛躍を支援します。

対象アーティスト

  • 日本在住で東京のアート市場での活躍を希望する個人
  • 次年度中(2024年4月〜11月)に実施する交流会、中間報告会、プレゼンテーションに至るメンタリングと発表の機会[アートワーク・プレゼンテーション・ステージ(仮称)]に参加可能であること
  • 日本語でのコミュニケーションが可能であること(JLPT:N2相当)
  • 対象分野において、都内で作品を公開(個展等)する活動を初めて実施してから3年以上10年未満であること。または、都内で作品を公開(個展等)する活動実績が5回以上10回以内であること

美術・映像

Tokyo Artist Accelerator Program(TAAP)の特徴

TAAPは、若手アーティスト自身による作品の言語化に焦点をあて、
アート市場での活躍と国際的な飛躍を支援します。

プレゼンテーションによる選考

アート市場での活躍を希望する美術・映像分野の若手アーティストを公募。応募書類の選考を通過したアーティストが、現代アートのスペシャリストで構成される選考委員へ、実際に自分の言葉で自身の作品について語ってもらいます。そのプレゼンテーションによって支援アーティスト(15名程度)を選出します。

プレゼンテーションによる選考

制作支援金の支給

作品を語る力の向上とコンセプト強化のため、支援アーティストへ自由に創作やリサーチ等に活用できる制作支援金(495,000円)を支給します。

プレゼンテーションを軸に実施するメンタリング・プログラム

ギャラリストやアーティスト、コレクター、キュレーターら多様な背景を持つ現代アートのスペシャリストによって構成される選考委員およびメンターと継続的な対話を実施します。支援アーティストのプレゼンテーションを軸に「プレゼンテーション⇒アドバイス⇒メンタリング⇒プレゼンテーション」を8ヶ月にわたって繰り返すことで、作品を語る力の向上とコンセプト強化を促し、支援アーティストの成長を後押しします。メンタリングの中では、国内外の芸術文化関係者とのネットワーキングもサポートします。

プレゼンテーションを軸に実施するメンタリング・プログラム

アートワーク・プレゼンテーション・
ステージ(仮称)の創出

東京で開催されるアートイベントの機会を捉え、国内外のギャラリストやキュレーター、コレクターを含むオーディエンスに向けて、支援アーティストが自身の力で作品について語るステージを創出します。

アートワーク・プレゼンテーション・ステージ(仮称)の創出

スケジュール(予定)

  • 2023年10月 募集開始
  • 2024年1月 一次選考(書類選考)
  • 2024年3月 本選考会 支援アーティストの決定
  • 2024年4月 選考委員・メンター・支援アーティスト交流会 メンタリング①
  • 2024年7月 第一回中間報告会 メンタリング②
  • 2024年10月 第二回中間報告会 最終メンタリング
  • 2024年11月 アートワーク・プレゼンテーション・ステージ(仮称)