選考委員

選考と中間報告会におけるアドバイスを中心にサポート

  • 上田 杏菜

    上田 杏菜

    公益財団法人石橋財団
    アーティゾン美術館 学芸員

    略 歴

    早稲田大学美術史学専修卒業。オーストラリア、アデレード大学大学院学芸員・博物館学修士修了。南オーストラリア州立美術館でのインターンを経て、2019年より現職。専門はオーストラリア先住民美術。最近のテキストに「エミリー・カーメ・イングワリィ《春の⾵景》と《無題》を考察してー社会背景から読み解く、ある⼥性アボリジナル作家の成功とその活躍」(⽯橋財団アーティゾン美術館研究紀要、2022年)などがある。

    TAAPへの想い

    アートの国際ネットワークが進むなかで、作家自らが作品について語る場は今後さらに求められます。TAAPはそうした需要を見据えた作家支援プログラムとして貴重な機会だと思います。TAAPを通して参加アーティストのプレゼンテーション力向上だけでなく、同時に作品制作がより豊かになることを願っています。

  • 鷹野 隆大

    鷹野 隆大

    写真家
    東京造形大学 教授

    略 歴

    早稲田大学政治経済学部卒。2006年、セクシュアリテイをテーマにした写真集『In My Room』(2005)で第31回木村伊兵衛写真賞受賞。2021年、国立国際美術館(大阪)にて個展『毎日写真1999-2021』を開催。2022年、芸術選奨 文部科学大臣賞(美術部門)、写真の町東川賞国内作家賞を受賞。

    TAAPへの想い

    知性、理性、感性、そして欲望。
    ちいさくても確かなものを、深く確かなものを待っています。

  • 田口 美和

    田口 美和

    タグチアートコレクション 共同代表
    サンパウロ・ビエンナーレ
    インターナショナル
    アドバイザリーボード
    メンバー

    略 歴

    社会福祉学関係の現場実践・教職を経て、ミスミグループ創業者である父・田口弘が始めた現代アートコレクションの運営実務を担い、世界各地の芸術祭・アートフェアに赴いてコレクションの拡充に努めている。また、各地の美術館で同コレクションの展覧会を多数開催。2020年タグチ現代芸術基金を設立し、コレクションの公益性をより高める活動を開始。現在、現職に加えてアートプラットフォーム“South South”アンバサダー、スタートバーン株式会社シニア・アドヴァイザー、東京現代アドバイザリーメンバーを兼任。

    TAAPへの想い

    世界で活躍できるアーティストは一握りという厳しい世界です。早道はご自身の活動について客観的な意見をなるべく多く聞いて考えること。世界で活躍できるような基礎体力をつけるための支援となっています。ご応募お待ちしております。

  • 細井 眞子

    細井 眞子

    TARO NASUギャラリー ディレクター

    略 歴

    東京大学文学部美術史学科博士課程修了。都内の公立美術館にて教育普及担当嘱託学芸員として勤務し、武蔵野美術大学、東京造形大学、成蹊大学等の非常勤講師として教職も経験。2005年に現代美術を扱う画廊TARO NASUに入社。岡山芸術交流などの展覧会イベントを手がけるArt & Public株式会社の専務取締役を兼任。

    TAAPへの想い

    アーティストの発信力が国内外の様々な場面で必要とされ、キャリア構築にも大いに影響する昨今ですが、私自身は、その時々の趨勢に左右されることなく、より本質的かつ継続的にみずからの表現を追求する力をもった方に惹かれます。 そんなアーティストの皆さんが、みずからの言葉で作品世界を語るための、「技術的な」お手伝いができればと願っています。

  • 山口 栄一

    山口 栄一

    一般社団法人アートパワーズジャパン 代表理事
    公益社団法人経済同友会
    スポーツとアートによる
    社会の再生委員会 委員長

    略 歴

    日本航空株式会社にて執行役員法人センター長、西日本地区担当(兼)大阪支店長、中国地区総代表(兼)北京支店長を歴任し、2013年株式会社エージーピー代表取締役社長就任。同社会長。2019年より現職。文化庁税制ワーキンググループ委員、文化庁文化審議会文化経済部会委員を兼任。

    TAAPへの想い

    経済界の立場からアートの産業化に取り組んできましたが、日本のアーティストが世界に出ていく上で、今回のTAAPプログラムに期待しています。企業がサポートやコラボレーションできる体制を作ることに尽力致します。

メンター

メンタリング・プログラムを中心にサポート

  • 天野 太郎

    天野 太郎

    東京オペラシティアートギャラリー
    チーフキュレーター

    略 歴

    北海道立近代美術館勤務を経て、1987年より横浜美術館、2015年より横浜市民ギャラリーあざみ野、2022年より現職。国内外における数々の展覧会企画に携わる。最近の展覧会企画に「石川真生 ─私に何ができるか─」(2023年10月~12月)がある。昭和女子大学等の非常勤講師。美術評論家連盟所属。

    若手アーティストへのエール

    美術は近代以降、市場で売買される商品として世俗化します。今日、美術市場は活況を呈しており、受容者=購買者に対して、アーティストはどう対応すべきかは喫緊の課題です。そうした中で、表現をどう担保していくか、あるいは素材の選択も含め皆さんと見直していきたいと思います。

  • 粟田 大輔

    粟田 大輔

    美術批評

    略 歴

    専攻は芸術学(芸術表象、美学、美術解剖学)。最近のテキストは「表徴を愛する」(『美術手帖』2022年10月号)など。『中原佑介美術批評選集』(全12巻、現代企画室+BankART出版、2011年〜)編集委員。女子美術大学、玉川大学、東京藝術大学等非常勤講師。

    若手アーティストへのエール

    現代アートは社会通念や規範を問い直し、人々の意識を変えていく力を持っています。それはアートやエコノミーのあり方においても例外ではありません。アート市場に「留まらない」可能性も共に思考していきましょう。

  • 江幡 京子

    江幡 京子

    アーティスト
    創形美術学校 講師

    略 歴

    ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ卒業。国立市のインディペンデント・プロジェクトスペース〈House of Ebata〉を主催し、アーティストやキュレーターに、オープンで制約のない実験のための空間と時間を提供。作品制作では自身から家族へ、そして社会や歴史へと視線を向けつつ、最終的には誰にでもできる方法で個人の身体的目線からユーモアを交えて表現している。

    若手アーティストへのエール

    人に作品を見せると言うことは、消費者としての自分が消費されることでもあります。その中でなるべく自分の頭で考える努力をし、コミュニケーションをすることも楽しみの一つなのではないかと思います。みなさんとお話しするのを楽しみにしています。

  • 小林 真比古

    小林 真比古

    biscuit gallery 代表

    略 歴

    国内外の現代美術の若手作家を中心に取り扱うギャラリーの業務では、国内外での展覧会や企業とのアート関連事業、コンサルティング、若手美術作家のマネージメントなどを行い、加えてアートコレクター、アートライターなど幅広く活動している。

    若手アーティストへのエール

    国内だけの活動に限らず、グローバルな視点を持ったアーティストと一緒に、成長機会の一助になれるよう努めていきたいと思っています。 情熱や才能を最大限に引き出せるようなサポートが出来れば幸いです。

  • 藤元 由記子

    藤元 由記子

    株式会社ブックエンド 代表取締役
    NPO法人
    アート&ソサイエティ研究センター
    理事

    略 歴

    美術専門の編集者として、『なぜ、これがアートなの?』(A. アレナス著)ほか多数の美術書を手がける。美術館との共同出版や対話型鑑賞の普及により、2008年度西洋美術振興財団賞受賞。2010年より現職。 『マーク・ロスコ伝記』『東京国立博物館の至宝』などの美術書のほか、環境誌『BIOCITY』を刊行。アーティストの活動を社会や人びとと結び、その多様な役割を発信するNPOの理事を兼任。

    若手アーティストへのエール

    昨今、スマホでのコミュニケーションが主流になり、あたりさわりのない短い文章によるやりとりが増えています。プレゼンでは、表現する言葉によって作品の評価も影響を受けます。コミュ力ではなく、「書く力」を磨きましょう。